Netflixドラマ『明日』シーズン1-7「鉄格子のない牢獄」ネタバレ感想

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ミヅチ
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こちらにはNetflixで配信中の韓国ドラマ『明日』エピソード7「鉄格子のない牢獄」のネタバレと感想があります。

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主な登場人物・キャスト

チェ・ジュヌン(ロウン)
危機管理チーム長ク・リョン(キム・ヒソン)

イム・リュング(ユン・ジオン)
玉皇大帝(キム・ヘスク)
引導管理チーム長パク・ジュンギル(イ・スヒョク)

ここから先はネタバレがあります!

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あらすじ

死神たちが働く「走馬灯葬儀社」のサーバーにウイルスが入り込んでしまい、会社中が大騒ぎになります。

危機管理チームもそのあおりを受け、次の対象者のデータの勤務する会社と生まれ月しか見られなくなってしまいました

SP BEAUTYにバイトとして潜入したチーム長ク・リョンと代理イム・リュング、新人チェ・ジュヌン……。

イム代理が社員データを見て、候補者を4人に絞り込みます。共働きの母イ・ドンジャは、仕事も子育ても楽しんでいました。

ひどいパワハラを受けている青年キム・ヨンジュンは、大学の同期に新会社に誘われて夢を語っていました。

ジュヌンが疑ったのは、見知らぬ人からも体形をからかわれるふくよかな女性社員チョン・ボラムでした。

しかしクチーム長は気付きます。エースである痩せ型の女性社員シン・イェナこそが自殺予定者だったのです。

太っていた頃のトラウマで食べることを恐れるようになったシン・イェナは、“死神”と名乗る人から自殺するためのガスをもらっていました。

太って苦しんだ妹ミニョンを見ていたジュヌンは、母が言っていたように、自分で自分を愛するようシン・イェナに助言します。

シン・イェナはふくよかさを嘲笑われても楽しく生きているチョン・ボラムを相談相手にして、新たな一歩を踏み出すのでした。

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ミヅチガタリ

無理なダイエットを芸能人に強いている国のドラマだと思うと、複雑な気持ちになりますね……。

しかし、女性はどんな体形であろうとジャッジされる側に立たされるというのは日本でも同じことです。

痩せていようが太っていようが、バストやヒップが大きかろうが小さかろうが、誰かしら必ず「もっと〇〇な方がいい」と言うのです。

そういった無責任なジャッジに自分の人生を任せてしまうと、振り回されるだけでロクなことにならないぞ! というメッセージなのでしょう。

物語の中でクチーム長は褒められていますが、その誉め言葉も結局は無責任なジャッジです。ビジュアルしか見ていません。

ここ数年はボディポジティブという言葉も定着しつつあり、自分の体形を必要以上に気にしないでいようという流れができているように感じます。

しかし、無責任なジャッジをする人は未だにいて、それが世間一般でいうところの偉い人だったりして……。

「痩せなきゃ」という脅迫観念を持っている友人を持っていた私としては、人を不幸にする世間というものに恐怖を感じました

今回の話では明らかな悪者がいましたが、実際にはたまたま同じ場にいただけの無数の人々が加害者になるのだと思います。

せめて加害者になることは避けられるように、無責任なジャッジを下す側にならないよう気を付けようと思いました。

詳細なネタバレはこの下です!

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明日 第7話「鉄格子のない牢獄」

ウイルス感染

死神たちが働く「走馬灯葬儀社」の社員となった“半々”の青年チェ・ジュヌンには、まだ知らないことが沢山あります。

「“暇だ”は禁句です。その言葉を言うと忙しくなるんです」

何の気なくボヤいただけのジュヌンに、危機管理チーム代理の青年イム・リュングが注意してきました。

ジンクスだと笑うジュヌン……しかしその瞬間、危機管理チーム室の電灯がちらつき、自殺志願者を見つけるアプリがエラーを表示し始めました。

「この世のウイルスに感染し、走馬灯全体に広がってます。状況を捜査中です」

映像管理チームが使っているパソコンでもエラーが出続けており、復旧には2~3日を要すると判断されました。

手作業で死者の名簿を作ることになり、大勢の死者を引き連れた引導管理チームはチーム長のパク・ジュンギルに連絡がつかず困り果てています。

名簿が入ったタブレットも動かなくなってしまったため、死者たちは“死者出入り名簿”にボールペンで書き込んでいっています。

「会社名と“4月生まれ”だけデータが拾えました」

イム代理はエラー画面の中から、ネガティブ度が80%になっている人が勤める会社と生まれ月だけ拾い上げたのでした。

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SP BEAUTYに潜入せよ

危機管理チーム長のク・リョンは、自殺する危険性がある人物が勤める企業“SP BEAUTY”へと、イム代理とジュヌンを連れて訪れます。

しかし思った以上に大きな企業だったため、クチーム長はすぐに「走馬灯葬儀社」の会長である玉皇大帝に助けを求めました。

「危機を機会に変えられる人もいるわ」

玉皇大帝は引導管理のパクチーム長の言葉を引用し、たった3人の危機管理チームで努力するよう伝えるのでした。

イム代理は、偽装就職して対象者を探そうにも、走馬灯葬儀社が支援できない状況では動けないとクチーム長に訴えます。

そこでジュヌンは、SP BEAUTYが事務補助採用を出していることを教え、バイトとして潜り込もうと提案しました。

「圧迫面接に討論面接、合宿や飲み会面接、暴言や人身攻撃は基本です」

現代人であるジュヌンは、100年以上前を生きていたクチーム長とイム代理には、現代の面接は無理だろうと話します。

「僕は走馬灯に数千倍の競争率を突破して入社した」

パクチーム長とクチーム長からスカウトされたイム代理でしたが、ジュヌンと違い、きちんと入社試験を受けていたのでした。

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バイト面接

「簡単に説明します。普段、人前で言えない自慢話を合法的かつ図々しく言える場所――それが面接です」

自信満々のジュヌンでしたが、自信を創造的なキリギリスに例えたところ、バイトはアリでいいと切り捨てられてしまいました。

イム代理は商品の問題点を問われ、ベースカラーが違う商品を万能カラーと称したことや、宣伝の甘さ、イベント広報の窓口がないことを挙げます。

「ターゲットは20代なのに、若さのかけらもないオッサンが面接官であること。それが最大の問題点です」

イム代理は生来の気の強さが災いし、ジュヌンと一緒に面接官から見限られてしまいました。

そして面接官は好色そうな目つきをすると、クチーム長を見つめて薄く笑い、身長と体重を尋ねました。

面接官は最初から女性であるクチーム長にしか興味はなく、美人でスタイルのいい女性が来て喜んでいたのです。

「履歴書に“専攻は美貌、副専攻はボディー”と書いてみたら?」

ジュヌンとイム代理は、クチーム長が今にも怒り始めるのではないかと冷や冷やしていました。

しかし面接官が早々にクチーム長の採用を決めて面接を切り上げたため、クチーム長は何とか我慢した……ように見えました。

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バイト採用

面接官の趣味がゴルフだったこともあり、どこかからクチーム長の足元へとゴルフボールが転がってきました。

上機嫌で目の前にやってきた面接官の足下へ、クチーム長はゴルフボールを転がすと――面接官はひっくり返りました。

すぐにジュヌンとイム代理が駆け寄り、気絶している面接官の上半身を起こしました。

「滑って転ぶなんてどうしよう。気絶してますよ。起こさないと……ここに」

ジュヌンが叩きやすくなるように面接官の顔の角度を変えると、クチーム長は思い切りビンタをしました。

そしてジュヌンとイム代理の状況対応能力が高いことを理由に、優秀な人材だと2人の採用も勧めるのでした。

叩き起こされた面接官は、クチーム長たちにエースである女性社員シン・イェナ代理を紹介します。

その後、面接官は眼鏡をかけた若い男性社員にパワハラをしていました。3人は目を合わせます。

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チョン・ボラム

面接官が会社から離れたのを見て、キツめの美人社員シン・イェナは、ふくよかな女性社員チョン・ボラムにバイト教育を押し付けました。

チョン・ボラムは嫌な顔ひとつせず、3人に仕事を説明しました。商品を撮影した写真から商品だけを切り抜く仕事です。

空いている席に座るよう言われたクチーム長とイム代理は、チョン・ボラムが甘いものを常に口にしているのを気にするのでした。

明日に控えた100号店の開店に向けて会議が行われていました。月末の記念行事もあり、かなり忙しいようです。

チョン・ボラムは記念行事で使う記念品の手配を担当しており、エースのシン・イェナから遅れないよう強く注意されます。

社員が会議室に集まっている隙に、イム代理は面接官であったチーム長ハム・マンシクの部屋へと侵入しました。

社内ネットワークを使って4月生まれの社員を探すためです。しかしパスワードに阻まれ、ログインできません。

しかしハム・マンシクはかなり大雑把な性格のようで、社員証に記された情報をパスワードに使っていました。

イム代理が情報収集をしている時――ハム・マンシクがゴルフから戻ってきてしまいました。

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シン・イェナ

イム代理は咄嗟に机の下に隠れます。ハム・マンシクは違和感をスルーして、どっかりと自分の椅子に座りました。

そして……イム代理が隠れているとも知らず、靴を脱いで激臭がする足を靴下の上から掻き始めたのです。

イム代理は部屋どころか机の下からも出られず、息を止めて耐えるしかないのでした。

イム代理を見捨てることにしたクチーム長がトイレに向かうと、個室からえずくような声が聞こえてきました。

そこから出てきたのはエース女性社員シン・イェナでした。シン・イェナはクチーム長に挨拶し、質問をします。

「どんな運動やダイエットを?」

クチーム長が太らない体質だと答えると、シン・イェナは羨ましいと口にします。

細く見えるシン・イェナですが、もっと瘦せなければと危機感を持っているようでした。

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イ・ドンジャ

やっとハム・マンシクの部屋から出てきたイム代理に、ジュヌンはうっかり口を滑らせてしまいます。

「見捨てる気でしたか? あいつの臭いが僕に移ったと思って?」

「見捨てるはずないでしょ。私たちは100年以上の仲なのよ」

イム代理は感情を抑えながら、4月生まれの社員を挙げていきます。まず、甘いものが手放せないふっくら体形の女性社員チョン・ボラム。

チーム長であるハム・マンシクからパワハラを受けている男性社員キム・ヨンジュン、そして痩せ願望の強いエースの女性社員シン・イェナ。

最後に、まだ会っていない社員イ・ドンジャの4人です。3人が休憩室で話していると、丁度イ・ドンジャ代理が出社してきました。

半休届を出しているにも関わらず、ハム・マンシクは働く母親であるイ・ドンジャに嫌味を言い続けます。

慣れているのかイ・ドンジャに気にする素振りはありません。しかし“私の娘 イェウォン”と書かれた着信画面を見て溜息をついていました。

幼い娘イェウォンは、共働きの両親のもとで育っているためか、ひとりでいるのを嫌がるようになっていました。

ひとりキッズカフェで待つことを拒否するイェウォンを見て、クチーム長は面倒を見ると名乗り出るのでした。

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腕相撲

会社に残っているジュヌンとイム代理のもとに、パワハラを受けている男性社員キム・ヨンジュンがやってきました。

キム・ヨンジュンは一緒に倉庫を整理してくれる人材が欲しくて、2人の内どちらかにと手伝いを頼みます。

しかし何かと張り合っているジュヌンとイム代理は力比べをすることにして、腕相撲が始まってしまいました。

キム・ヨンジュンは呆れたように2人を見つめています。それでも、早く手伝ってもらうため審査員を引き受けます。

「チーム長」

腕相撲が始まった瞬間、イム代理は勘違いを誘う発言をします。クチーム長が来たと思い、ジュヌンは焦って力が抜けてしまいました。

勝ったイム代理はキム・ヨンジュンを探ることにして、残るジュヌンはチョン・ボラムとシン・イェナの監視を続けることになります。

その頃、遊び相手を見つけて喜ぶイ・ドンジャの娘イェウォンに振り回されるクチーム長は体力の限界を迎えていました。

同時に、倉庫整理をしているイム代理もへとへとになってしまうのでした。

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体形

ふっくら体形の女性社員チョン・ボラムを追ってカフェに行ったジュヌンは、高校生からもからかわれていることを知ります。

見ず知らずの相手なのに、甘いものばかり食べるから太るんだと馬鹿にする高校生たちにジュヌンは怒りを覚えます。

ネガティブ度が徐々に上がり、88%となります。ジュヌンは、自殺志願者がチョン・ボラムではないかと感じました。

ランチ会が始まりましたが、痩せ願望の強いシン・イェナは席を立ってどこかに行ってしまいました。

チョン・ボラムを含めた女性社員は先に食べ始めました。するとそこにチーム長ハム・マンシクがやってきます。

無遠慮に女性社員たちの昼食を素手でつまんだハム・マンシクは、高校生たちと同じようにチョン・ボラムの体形を非難しました。

「私は体形に何の不満もないのに……」

ハム・マンシクは“太っていてもいい”と考えるチョン・ボラムにさらに暴言を吐き続けます。

「そんなに太ってたら男が寄り付かない。少しは自己管理をしろ。心配だから言うんだ」

チーム長ハム・マンシクのセクハラ発言を聞いて、言われた当人のチョン・ボラムはもちろん、周りの女性社員も不愉快そうです。

「自己管理できない人に限って“自己管理”にかこつけて人を批判する」

耐えかねたジュヌンが反論すると、ハム・マンシクはさらに怒声を上げるのでした。

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誰が自殺予定者か

危機管理チーム室に帰ってきたクチーム長とイム代理とジュヌンは、それぞれの見たものを報告します。

イム代理が傍にいたのは、ハム・マンシクからパワハラを受けている男性社員キム・ヨンジュンでした。

契約社員のキム・ヨンジュンは社内格差に疲れ果てており、生活費と教育ローンの返済だけで収入を使い果たしているとボヤきます。

「脱出しよう。大学の同期に誘われました。“出資を受けたから来い”と。最初は大変だけど夢があります。大成功するかもしれませんよね?」

イム代理は、夢を語るキム・ヨンジュンが自殺予定者には見えなかったと報告するのでした。

クチーム長は、イ・ドンジャの娘イェウォンの面倒を見ていました。そこで、イェウォンから話を聞いていたのです。

「ママはかっこいい。みんなを素敵にしてあげる人なの。私が大きくなった時使えるようにママは商品を作ってるんだって」

イ・ドンジャは子育てに仕事にと忙しくしていますが、謝罪癖があるせいで周りから甘く見られているのです。

そこに気付いたクチーム長は、時間に遅れるわけでも実績が上げられないわけでもないなら謝るべきではないと説きます。

「なぜ謝るんです? 誤解されますよ。会社も子どもも、あなたが悪いと思ってしまう」

イ・ドンジャは時間に追われる大変な日々を送っていますが、むしろそれを楽しんでいるのだとクチーム長は感じたのです。

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死神

ジュヌンは、ふっくら体形を色々な人にからかわれた時にネガティブ度を上昇させていたチョン・ボラムが自殺予定者だろうと推測します。

しかし、クチーム長はトイレでえずいていた痩せ願望の強いエース女性社員シン・イェナにも疑いをかけていました。

その夜――“死神”という名の相手と自殺予定者がSNSで会話をしていました。

人の視線を避けて生きたい。本当に苦しまずに死ねますか?

苦しまずに死ねるよう開発しました

翌日、SP BEAUTYでは電話が鳴りっぱなしでした。月末の記念行事で配る予定の記念品に問題があったのです。

チョン・ボラムは15時にと頼んだのですが、業者がそれを5時だと勘違いしてしまったのでした。

「謝って済む問題じゃない! 記念品もない行事にする気か? 招待客が大勢やってくるんだぞ! 食ってばかりいるからだ!」

ただ怒りをぶちまけるだけのチーム長ハム・マンシクとは違い、社員たちは皆協力して時間に間に合わせようと努力しています。

クチーム長、イム代理、ジュヌンも手伝うことにしました。メイクアップイベントに間に合わせるため、総力を挙げて挑みます。

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手の傷

異物混入検査を終えた記念品を包装してイベント会場に持ってきたはいいものの、配布を手伝うモデルは帰ってしまっていました。

その場にいるのは瘦せ型のシン・イェナとふっくら体形のチョン・ボラムです。モデルの代役に立候補したのはチョン・ボラムでした。

しかしメイクを担当する“先生”に却下され、クチーム長が代役を務めるよう命じられました。

クチーム長はシン・イェナと夕食を共にすることを条件に、モデルを引き受けました。

すると、チョン・ボラムがもりもり食べているのに比べて、シン・イェナはまるで手をつけていません。

クチーム長は、チョン・ボラムはハラスメントで傷付くことはあるものの、喜ばしいことはちゃんと喜ぶことを見抜いていました。

違和感があったのは、シン・イェナの行動です。いいステーキを前に、切り刻むばかりで口に運んでいなかったのです。

「実は、彼女の手の傷が気になってたの」

トイレの個室から出てきたシン・イェナの手には、吐きだこができていました。喉の奥に指を突っ込む癖でできるものです。

クチーム長は一緒に食事をすることで、トイレに向かったシン・イェナが嘔吐をするかどうか確かめたかったのです。

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健康な豚

シン・イェナは背骨がくっきり浮いた自分の体形を見ても、まだ痩せなければと感じているようです。

嘔吐しながら神に祈りを捧げるシン・イェナは、便器の横にへたり込んでさめざめと泣くのでした。

「今日は会食しよう。全員逃げるなよ」

翌朝、チーム長ハム・マンシクは社員たちにそう命じました。そしてお菓子がたっぷり入った引き出しを見て、チョン・ボラムに嫌味を言います。

「チョン・ボラム、これは何だ。こりゃ食い過ぎだろ。豚になりたいのか?」

「何と言われようと、私は健康な豚になります」

チョン・ボラムから反論されたハム・マンシクは、別の社員に話しかけるふりをして遠ざかっていきました。

ふと目を上げたチョン・ボラムは、シン・イェナがげっそりした顔をしているのに気付き、お菓子を渡しに行きました。

しかし、その姿がシン・イェナには太った子に見えてしまい……思わずお菓子をはたき落とします。

「そんな体で恥ずかしくないの? 食べるから貶されるのよ。どうしてなの? なぜ好きなだけ食べるわけ? 自分を抑えられない?」

いきなり怒鳴りつけてきたシン・イェナにも怒ることなく、チョン・ボラムは謝って去って行くのでした。

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ネガティブ度95%

カフェに行ったシン・イェナは、10代の女性からは羨まれつつ、同年代の男性からはガリガリだと笑われます。

他人からどう見えるかが気になって仕方がないシン・イェナは、周囲の声を聞かないように耳を塞ぐのでした。

ネガティブ度95%……そして、会食が行われる夜になりました。シン・イェナは肉にも酒にも手を出しません。

「だから太れないんだ。痩せ過ぎの女は魅力がない」

チーム長ハム・マンシクはチョン・ボラムを太り過ぎ、シン・イェナを痩せ過ぎだと言い、クチーム長をいやらしい目で見ます。

シン・イェナは社員の皆から体形をからかわれている幻覚を起こし、店を出て行ってしまいました。

クチーム長とジュヌン、イム代理は急いで外に出ます。復旧したアプリは、シン・イェナが危険な状態だと示していました。

自宅に戻ったシン・イェナは目張りした部屋の中で、“死神”から届いたガスボンベの栓を開きました。

ネガティブ度98%――いち早くシン・イェナの部屋に着いたジュヌンは、意識不明のシン・イェナを抱えて病院へ駆け込むのでした。

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永遠に出られない牢獄

ミョンイン大学病院に運び込まれたシン・イェナは、点滴治療を受けて命を繋ぐことができました。

ジュヌンは、なぜ自殺しようとしたのかをシン・イェナに問います。しかし、シン・イェナ自身も分からないようでした。

「昔は太ってました。高校生の頃まで……」

豚コレラが流行っていたこともあり、シン・イェナのあだ名は“コレラ”になりました。

男子も女子も、学校中の子がシン・イェナをからかっていたのです。その頃も、シン・イェナは自殺を考えていました。

豚コレラで処分される豚たちを見て自殺を決めたシン・イェナでしたが、首を吊ろうとしたら乗った椅子が壊れたのです。

「太っていると死ぬことすらできないんですね。その時からです。吐き始めたのは……」

食事は死なない程度に摂ればいい。そうして痩せていったシン・イェナですが、高校生の頃の自分の姿が頭から離れません。

痩せて褒められるようになり、仕事の実力も認められて……それでも、人の目からは逃れられないのです。

シン・イェナは食べることへの恐怖感から逃れられないまま、今まで生きてしまったのでした。

「永遠に出られない牢獄のようです。今の自分が大嫌いです」

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牢獄の鍵

ジュヌンをシン・イェナの病室に向かわせたのはクチーム長でした。ジュヌンらしくやるようにと言って……。

そこでジュヌンは、妹ミニョンも太った時期があったと話しました。そしてミニョンも人の視線を恐れるようになったのです。

しかし部屋にこもって食事を拒否するミニョンを引きずり出した母は、きっぱりと言い切ったのです。

「見かけで判断する人は、いくら完璧でもあら探しをして批判するの。気にしなくていい。人生は自分のものよ。自分くらいは自分を愛さなきゃ」

受験勉強を機に太ってしまったミニョンでしたが、今はダイエットに成功し普通体形に戻ることができました。

しかし、その話を聞いたところでシン・イェナの抱えた恐怖心がなくなるわけではありません。

「私は長い間人に裁かれてきた。太ってたせいで、世間の作った牢獄から出られなくなった」

絶望するシン・イェナに、ジュヌンは優しく語りかけます。

「シン代理を牢獄に閉じ込めたのは、世間の人々かもしれない。でも、その牢獄に自分で鍵をかけてませんか?」

牢獄の中には太っていた高校生の頃のシン・イェナがおり、それを牢獄の外から現在の痩せ過ぎたシン・イェナが見つめています。

「望まない体を維持するために頑張らなくていい。その体は自分のものだから、自分が愛して大切にしていかないと」

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後始末

牢獄の周りにいた世間の人々が消え、高校生の頃の太ったシン・イェナと、現在の痩せ過ぎたシン・イェナが向かい合います。

「出してあげたい。だけど、どうしていいか分からない」

そう嘆く現在のシン・イェナの手を、高校生の頃のシン・イェナが指さします。その手には、鍵が握られていました。

牢獄の扉が開き、2人はしっかりと抱き合います。最初から、牢獄の鍵は自分の手の中にあったのです。

ネガティブ度が35%まで下がりました。イム代理は、意外だと驚いていました。

「あなたが証明してあげて。人を救うのは超能力ではなく、言葉の重みだと――」

玉皇大帝が望んでいたことはこれだったのだと、クチーム長は分かったのでした。

クチーム長はイム代理に退職願を出すよう指示し、“後始末”へと向かいました。その相手はもちろん……。

女性社員にセクハラ発言をし、男性社員にはパワハラをするチーム長ハム・マンシクです。

2人きりの場に呼び出されて上機嫌のハム・マンシクを、セクハラでからかった部位を狙って殴ったり蹴ったり――。

「体で分からせてあげるわ。今後は人を傷付ける度、腸がねじれて便意を催すわ」

その言葉通り、捨て台詞を吐いたハム・マンシクはその場で漏らしてしまうのでした。

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自分に満足する

シン・イェナは、太っていることをからかわれても明るく生きているチョン・ボラムに助言を求めました。

「けなされたら私も腹は立ちます。でも自分に満足してるから、すぐに忘れられるのかも」

チョン・ボラムは、昔は瘦せ過ぎていて病気になっていたのです。しかし現在の体形になってからは、病気と縁遠くなりました。

健康な体形は人それぞれなのだと、シン・イェナは理解しました。そして、久しぶりにチーズケーキを口に入れます。

チョン・ボラムと共にカフェで笑うシン・イェナは、呪いから解き放たれたようでした。

「私たちは解決策を提示するより、慰めて励ましてあげるのよ。優しい言葉すら聞けない世の中だから」

手に負えない相手が出てきたらと悩むジュヌンに、クチーム長はそう語りました。

ジュヌンは少しずつ、危機管理チームの仕事を理解し、責任感を持ってあたるようになっているのでした。

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※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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