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Netflixドラマ『ミステリーバス』ネタバレ考察「暗黙のタブー」

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ミヅチ
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この記事は、Netflixオリジナルのノルウェードラマ『ミステリーバス』(原題:Bloodride)「暗黙のタブー」のネタバレと考察、感想です。

ある会社で毎年恒例のサマーパーティーが開かれました。動物の仮装をするのがパーティーの決まりで、皆が思い思いの仮装で現れます。

新入社員のクリスティンとポールは、同じネズミの仮装をしていたことがきっかけで仲良くなります。

そして、2人共よく知らない5月に起きた「マルタの落下事故」について調べ始めました。この事故には不可解な点がいくつもあるのです。

様々な社員の話を聞く内に、マルタが事故の時に立ち会っていた同僚2人ウィリアムとヘレネからいじめられていたと分かり……。

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主な登場人物とキャスト

クリスティン(レベッカ・イュンゲ)
ポール(カール・ビダル・レンド)

ウィリアム(ナーデル・カデミ)
ヘレネ(シルエ・ストルスティン)
マルタ(マリアンヌ・ジョンガー)

ここから先はネタバレがあります!
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ミステリーバス – 暗黙のタブー

ある夫婦の会話

会社の仮装パーティーに呼ばれた夫ウィリアムは念入りに準備をしています。妻は「あの件があったのに不謹慎じゃない?」と問いかけます。

ウィリアムは象の着ぐるみを着込むと、心配そうな妻にキスをして出かけました。仮装パーティーが行われるのは会社の建物です。

仮装パーティー

騒音が響く中、イベント責任者アーサーはどこか不満気です。「彼女苦しんでたわ」という雑談も聞こえてきます。

ネズミの仮装をした設計部のポールは、同じくネズミの仮装をしている受付係のクリスティンとチーズを楽しんでいました。

ポールは入社したばかりで、半数以上が初対面のパーティーに緊張しています。クリスティンはポールを励ましました。

マルタの悲劇

仮装サマーパーティーの挨拶が始まりました。目標は17だったが結果は22だったと、司会者ステイナーは誇らしげに語ります。

5月に起きた悲しい事故により、マルタという女性社員が昏睡状態になってしまったことも、同時に語りました。

マルタと親しかった象の仮装をしたウィリアムと、野ウサギの仮装をした女性社員ヘレネが壇上に上がります。

ヘレネが「顔が肉団子みたいに潰れるなんて」と口走ったため、ステイナーはヘレネからマイクを返してもらい、挨拶を終わらせました。

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ドリンクチケット

話を聞いていた新入社員のクリスティンとポールが重い空気になっていると、そこに野ウサギの仮装をしたヘレネがやってきました。

2人がドリンクチケットを持っていないことを知ったヘレネは、印刷室にある裁断機を使ってチケットを切り分けてくれました。

ヘレネは裁断機を使うのが苦手なようです。普通は1人4枚のところ、新入社員の2人に2枚ずつオマケしてくれます。

そこでヘレネに象の仮装をしたウィリアムから連絡がきて、ヘレネは去って行きます。その直後、クリスティンにもウィリアムからメールが届きました。

受付係のクリスティンは全社員の連絡先を登録していますが、好意を抱いたポールに誤解されないよう「親しくない」と語ります。

不可解な事故

5月に起きたマルタの事故のことを、それより後に入社したクリスティンは知りません。1月に入社したポールは、事情を説明しました。

休憩中、マルタは象のウィリアムと野ウサギのヘレネと3人でいました。そして、会社の2階にあるバルコニーから落下したのです。

現場から地面を見下ろしたクリスティンは、手すりのあるバルコニーから落ちたことも、3人でいたのに1人だけ落ちたことも変だと語ります。

ウィリアムの奇行

そこに象の着ぐるみをきた人物がやってきました。象の着ぐるみは体も顔も見えませんが、2人はその人物がウィリアムだと察します。

ウィリアムは2人で静かな場所にいるクリスティンとポールの仲を進めようとして、強引にキスをさせようとしました。

2人が抵抗したことで、ウィリアムは諦めてゆっくりと去って行きました。クリスティンは怪訝な顔で「何なの?」と呟きます。

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インゲリンの証言

クリスティンはダンスフロアで女性社員に過剰にスキンシップをする象の姿を見て「気持ち悪い男ね」と表します。

そこにスカンクの仮装をした女性社員インゲリンが酔っ払いながら現れました。ポールはすかさず話しかけ、マルタの件を尋ねます。

インゲリンは「全部知ってる。でも言えない」と答えました。社内の厄介事に当たるため、守秘義務があって話せないというのです。

誰かと揉めていたのだと、聡いクリスティンはすぐに察しました。インゲリンは笑いながらどこかへ言ってしまいました。

ロニーの証言

クリスティンは、ひとりでいることが多かったマルタが、同僚2人がいるところで落下事故を起こしたのは不審だと語ります。

ポールもクリスティンの考えに同意しました。同僚2人――ウィリアムとヘレネはきっと何かを隠しているのだと2人は考えました。

そこに豚の仮装をしたロニーがやってきました。ポールはロニーにもマルタの件を尋ねます。

ロニーは、マルタが職場でいじめに遭っていたと話します。しかし、ウィリアムはいいヤツだからいじめ加害者ではないと……。

そこに、女性社員にセクハラをしている象がやってきました。ウィリアムを高く評価したロニーは気まずそうな顔をします。

ロニーがいじめを知ったのは、ある画像を見たからでした。ヒルダという女性社員が、事故の数日前に見つけたのです。

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ヒルダの証言

ロニーから、リスの仮装をしているのがヒルダだと聞いて2人は話を聞きに行きます。ヒルダはすぐに画像を見せてくれました。

プリンターにあったという写真は、映画ロード・オブ・ザ・リングに出てくる醜いホビットとマルタの顔を並べたものでした。

クリスティンが悪質だと憤っている横で、ヒルダは「似てるから余計にひどいわ」と語ります。

ただの紙1枚の話なのに、上層部は誰かを守ろうとしているようでした。それを聞いたクリスティンとポールは顔を見合わせます。

ウィリアムの迷惑行為

2人がダンスフロアに戻ると、象の着ぐるみが鼻から水鉄砲をまき散らしていました。参加者たちは迷惑そうに顔をしかめます。

さらに、象は野ウサギの仮装をしたヘレネを捕まえて腰を振りました。皆の注目はウィリアムに集まっています。

ウィリアムが画像を作ったのではないかと考えたクリスティンは、ポールを連れて部署の中へと入っていきました。

すると、誰かが部屋の外で何かを落としたようです。ガシャンと割れるような音が聞こえ、2人は身をすくめました。

象の着ぐるみが去って行くのを見届けた2人は、同じ部署のウィリアムとヘレネが共同で使っているノートパソコンを見つけます。

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ヘレネの証言

「ゴラム・マルタ」というフォルダを見つけた2人は、その中に様々な醜いキャラクターとマルタの写真を並べた画像を見つけました。

2人はヘレネがやったのだと確信し、証拠を取っておこうとすると……そこに野ウサギの仮装をしたヘレネが入ってきました。

言い訳をするヘレネに、2人は事故のことも問い詰めました。あれは事故ではなく、マルタは自殺を図ったのではないかと――。

ヘレネは、ただの冗談で画像を作っただけ、プリントしたらヒルダが先に見つけてしまったのだと言い訳します。

さらに、マルタはウィリアムに振られたのだと言います。ヘレネが交際相手だと勘違いしたマルタが突進してきたのだと、ヘレネは語りました。

マルタを避けたヘレネは無事に済み、そのまま進んでいったマルタはバルコニーから落ちてしまったとヘレネはまくしたてます。

ヘレネはノートパソコンを回収し、証拠を消すと言って立ち去りました。ポールがUSBメモリに証拠をコピーしたと気付かないまま……。

印刷室へ

再びインゲリンに会ったクリスティンは、証言しなければ上司のステイナーに告げ口すると脅しました。

しかしインゲリンは、ステイナーはインゲリンに厄介事を押し付けるだけの人だと言って取り合おうとしませんでした。

インゲリンを見送ったクリスティンとポールは、象の着ぐるみが野ウサギの仮装をしたヘレネを印刷室に連れて行くところを見かけます。

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悪役たちの相談

象の着ぐるみのウィリアム――らしき人は、声を出さずに文字でヘレネと会話します。ヘレネは証拠を消して安心しているようでした。

そんな2人の様子は、階下のダンスフロアから丸見えでした。多くの人は不倫現場だとざわつきますが、クリスティンとポールは違います。

クリスティンは「受付係の特典は何だと思う?」とささやき、鍵束を取り出しました。受付係は全ての部屋の鍵を持っているのです。

ウィリアムとヘレネが逃げる算段を立てていると考えた2人は、逃げられないように印刷室に鍵をかけることにしました。

いじめの証拠

象はプリンターを使って言葉を印刷していきます。一言ずつ言いたいことを印刷していくことを、ヘレネはどこか楽しんでいました。

印刷室にそっと鍵をかけたクリスティンは、ダンスフロアに戻って皆の前でいじめ画像の証拠を見せました。

いじめが原因でマルタが自殺を図ったというクリスティンの考えを聞いたインゲリンは「頭がイカれたの?」と呟きました。

トイレに眠る真実

「お前は薄汚いアバズレだ」と象はプリントします。それを読んだヘレネは、驚いてウィリアムと思しき象を見つめました。

その頃、トイレに入っていたロニーは違和感に気付きます。個室のひとつから、床に血が流れ出ているのです。

個室を開けたロニーは、パンツだけを身に着けたウィリアムの血塗れの死体を発見するのでした。

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本当のマルタ

インゲリンは「マルタがいじめてたの」と打ち明けます。マルタはサイコパスで、ヘレネとウィリアムはマルタを恐れていたのだと……。

その頃ヘレネは「お前の顔を潰してやる」と書かれた紙を受け取り、戸惑いを隠せなくなっていました。

ロニーがダンスフロアに戻ってきて、ウィリアムが死んでいたことを皆に教えます。じゃあ、印刷室にいる象は一体誰なのか?

象の正体

象の頭を外すとそこにいたのは――マルタでした。傷だらけの顔をしたマルタは、ヘレネを裁断機にかけようとします。

マルタを突き飛ばして逃げたヘレネでしたが、印刷室の鍵がかかっていて逃げられません。マルタは体を起こします。

マルタにより、ヘレネの腕が裁断されてしまいました。ヘレネは、窓を通じて階下にいる社員たちに助けを求めます。

しかし、サイコパスのマルタが暴れている印刷室に行こうとする社員はいません。クリスティンも反射的に鍵束を隠しました。

皆が見つめる中、血塗れの窓の向こうにヘレネが消えました。そして次の瞬間、マルタが窓から皆に向かって咆哮するのでした……。

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考察と感想

考察

新入社員の賢い受付嬢クリスティンと、それより少し前に入社した設計部のポールは、会社の仮装サマーパーティーに参加しました。

5月に起きた女性社員マルタの落下事故を知った2人は、パーティーという場を使って事故の真実を調べ始めます。

2人が辿り着いたのは、マルタが同僚2人――ウィリアムとヘレネにいじめられ、それを苦に自殺を図ったという結論でした。

しかし、真実は違いました。ウィリアムとヘレネは、同じ部署で働いているサイコパスのマルタに脅えていたのです。

上司たちが事故について口を閉ざしていた理由は、社内にサイコキラーのマルタがいることを隠すためでした。

しかし、クリスティンとポールがそれを知った頃にはもう取り返しのつかない事態になっていたのです。

顔も体も見えない象の着ぐるみを着用していたウィリアムは、パーティーに侵入したマルタに殺されていました。

ウィリアムから脱がせた象の着ぐるみを身に着けたマルタは、パーティーの中で迷惑行為を繰り返します。

そして「象を着ているのはウィリアムだ」と思い込んだヘレネは、「象」に気を許して印刷室で2人きりになります。

マルタをいじめたウィリアムとヘレネが逃亡の算段を立てていると考えたクリスティンは、逃亡を防ぐために印刷室に鍵をかけます。

マルタは象の頭を外し、鍵のかかっている印刷室の中でヘレネを死ぬまで痛めつけます。社員の皆が見つめる中で……。

ミヅチガタリ

「相手の姿形がしっかり見えない時は別人であることを疑え」というミステリの鉄板が発揮された話でしたね。

私はウィリアムが象の着ぐるみを着た時点で「あ、これは入れ替わるな」と思ったのですが、その理由が分からず戸惑いました。

入れ替わりには気付いても、その理由と目的が分からない――まったく、上手くできた話ですね!

ストーリーの半分以上が間違った推理に費やされることで、マルタの正体が巧妙に隠されていたのがよかったです。

マルタはサイコキラーとして殺人を企てていたようです。ヘレネが言う通り、本当に偶然やり返すことができたのかもしれません。

ウィリアムとヘレネが例のいじめ画像を作ったのは、ただの憂さ晴らしだったのでしょう。いい大人が傷付くようなものじゃないですし……。

マルタはなぜかウィリアムとヘレネの2人に執着し、2人の命だけを狙っていました。そこがサイコパスらしいところなのでしょう。

探偵ごっこを楽しんでいたクリスティンは、最後に自身や社員たちの身を守るため、ヘレネを犠牲にすることを選びました。

浅はかな考えで探偵ごっこを始めたクリスティンとポールでしたが、間違った推理をしている間に犠牲者を出してしまいました……。

体は子どもの彼が聞いたら激怒しそうな事態ですね。お遊びは人命や会社の危機が関わっていないところでやりましょう!

※トップ画像はNetflixから引用いたしました。

ミヅチ

ホラー好きのネタバレブロガーです。ダークファンタジーもミステリも好きです。Netflixオリジナルドラマに首ったけです。

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